吉川英治おすすめ



宮本武蔵

最近では漫画バガボンドの武蔵が有名ですがこの本がオリジナルです。昭和10年に朝日新聞に掲載されただけに文体は少し堅く読みづらいのですが読み進めるうちに慣れます。内容については過去映画(萬屋 錦之介)や大河ドラマで何人もの人が演じていますので触れませんが漫画で武蔵に興味を持たれた方はこの本を是非手に取り宮本武蔵の世界に入り込んでください。とても面白(^^♪


三国志

赤壁の戦いで周瑜に10万本の矢を3日で作れると豪語した公明の段で太平記の千早城の戦いで楠木正成が用いた戦術わら人形で兵員数を膨らませ矢を調達した話を思い出しました。知将楠木正成の楠流兵学も当然ながら諸葛孔明の兵法書を学んでいたのではと推察します。孔明の戦いにおける知略は大変感嘆し面白く安心して読み進められるのですが小説とはいえ他大概の武将に調略謀略による戦いが多く日本の武士道では卑怯と思われる戦い方が支配的な時代だった事に一抹の違和感が感じられる自分がいました。日本武士道に見る戦い方に尊厳を抱かずにはいられません。こと古代中国では国土が大き過ぎる故なのかもしれません。


鳴門秘帖

この本も名作ですが最近(’18年)にBSで放映されました。しかしながらTV放送は原作との世界観の逸脱が大きく是非本作を読んで楽しんで頂きたい。

写真:講談社吉川英治歴史時代文庫ブックカバー